何年か前の話です。
檀家さんから生前に院号居士位が欲しいと相談を受けました。以前にも市内の方で他で葬儀をし、院号居士が着いていましたから2回目です。
当寺では、全檀家の1パーセントもありません。
二件ともお断りしましたが、1件は檀家を辞めました。もう一件は市内寺院の檀家になりました。
小さなお墓にすごい戒名ではバランスが合いません。申し訳ないですが、住んでいる家も貧弱です。後に破産しました。1件は借家でした。
後々いろいろなお付き合いが大変になることは目に見えいてます。
市内の方は、奥さんのご実家より2ランクも上でした。
二件とも他のお寺の檀家になったわけですが、1件はご親戚に聞くと御寄付で大変なことになったそうです。
ご親戚も笑いながら話していました。
中には某新聞社の偉いさんですが、父親が亡くなり、菩提寺住職に院号居士を依頼したそうです。住職は長い付き合いの中で、他の檀家さん以下の付き合いしかしていなかったために、お断りしたそうです。
日頃その新聞社の記事を読むと、お寺批判などが書いてあります。
上の地位の方は、皆院号居士だから、みっともないのだそうです。住職はあくまでも信士で通したそうです。
霊園などでは問題ないかもしれませんが、いざ葬儀となれば院号居士にふさわしい事をしなければならないはずです。
院号居士を3万円、5万円と書いてあるサイトがありますが、皆お墓がない所ばかりです。
まともな人なら飛びつかないでしょう。
それでも3万円で院号を買った人がいましたが、チャンと説明をすると納得してくれました。
紙切れ一枚で3万円は良い商売です。
戒名は菩提寺住職が授与するのが本当です。中には葬儀社が作って、雇った坊さん(偽物もいます)
にその戒名で葬儀をさせるところもあります。
※長野や山梨のように、戒名が院号居士ばかりの地域があります。この地域出身の方に説明するのは苦労します。
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